新材料開発のためのデータシステム試論（9）
—事例研究8：LPF＋構造データ—+状態
Preliminary Study on Data System for New Materials Development (10) –Case Study 8 : LPF＋Structural Data＋Status
By Shuichi Iwata, ……….
 一般的には、全体としての規則性についての記述と不規則性に関する記述との組み合わせ、すなわち、結晶学的な記述と格子欠陥論に基づく記述となる。前者は原子の配列についての規則性と結合関係についての規則性と大別される。寸法に関しては、電子スピンのレベルからマクロな素材形状までの階層的な構造があり、全体としての幾何学的な合理性の検証が必要となる。平均値を基にした静的特性と時間的な変化についての観測結果についても考慮しなければならないことはいうまでもない。つまり幾何学的にはマクロには外形の形状のデジタル化に始まり、マクロなクラックに関する超音波やAEによる計測結果、マクロ偏析、集合組織、粒界等の界面に関する記述等々を経て、結晶構造、欠陥構造、電子構造、スピン分布へと展開する。また、それぞれ低次から高次構造への展開もある。
一方、エネルギー的には電子のエネルギー分布に始まり、格子振動モード等で定義されている原子位置の変化に始まり、原子の配列状態に関する短範囲、長範囲の規則性、エントロピー、内部エネルギー、自由エネルギー、そしてマクロな計測結果としての歪分布、温度分布へと展開する。。。。。。。