2-6 技術的安全性
原子力発電の安全性については、100%の安全はあり得ないという意見や、品質管理、安全装置の改善等により安全になっているという意見がある。また約1,000人が犠牲となっている航空機事故と比べて本当に危険なのかという問題もある。
安全性等の問題に対する適切な答えが提示されていないのではないか。我が国は高度な技術を保有しているのも関わらず、ソフトシステムの観点からみると弱い。推進側(政府、国、事業者)で安全性を立証する必要がある。
エネルギー資源が乏しい東アジア地域においては、今後原子力エネルギーへの依存が進むと考えられているが、安全面を考慮すると果たして適切な運営がなされるのか不安である。日本が協力できることは積極的に協力していくべきである。
原子力は最先端技術であるのに、なぜ原始的な不安心理に足を取られるのか。
原子力発電の現状を維持する場合でも、技術の継承は必要であり、技術基盤を維持する必要がある。