1-3 再生可能エネルギーによる代替
再生可能エネルギーや省エネを進めるべきである。EUなどでは積極的に導入を促進しており、そのため産業振興等に貢献している。原子力政策の推進が再生可能エネルギーの導入促進を阻害している。
新エネルギーはコストが高いという批判があるが、原研や動燃なみの研究機関を設けて取り組むべきだ。
新エネルギーへの投資も技術開発のためだけの投資では不十分なのではないか。新エネルギーの普及のためには、その市場を形成するための政策も必要なのではないか。
再生可能エネルギーの役割は重要であり、将来に向けてその導入を促進していくべきであるものの、その技術面コスト面などの制約により、早期の大量導入は困難である。将来的にも再生可能エネルギーのシェアを大きくすることは困難であり、本格的に取り組んだ場合でもシェアを何%までにできるか検討する必要がある。
供給サイドでは新エネルギー等をうまく組み合わせることが重要であり、一定地域に過度に依存すべきではない。
自然エネルギーの推進のために、政府は補助しており、自然エネルギー導入のための道は開かれている。新エネルギーの予算と原子力予算の比は1:5であるが、2010年で新エネルギーを拡大したときの電力量の比は1:90である。したがって、新エネルギーは手厚くされているといえる。
新エネルギーにも思わぬ副作用があるかもしれないので、専門家による検討が必要であり、議論のためのたたき台を作ってもらいたい。